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2005年 04月 14日
春休み久々に、福岡に住む祖母の家に遊びに行きました。
先月、大きな地震のあった福岡ですが、 祖母の家は震源地から少し離れていたこともあり、 揺れはあったものの食器が割れたりすることもなく、無事でだったようです。 祖母は今年84歳ではありますが、持病のぜんそくがあるぐらいで とっても元気で、頭もしっかりしています。 おととし行ったときは、認知症防止のためにジグソーパズルをしていました。 ジグソーパズルは全て額に入れられ、家中に飾られています。 しかし、今回行くといままでジグソーパズルをしていた部屋には今度はミシンが。 聞くと、今度は認知症対策に手芸をしているのだそうです。 手芸といっても、祖母はプロ級です。 昔の人なら当たり前かもしれませんが、 祖母は洋服から着物から、大抵のものは作ってしまいます。 今は主に、おばたちが着なくなった着物を洋服にリメイクしているそうです。 おばは一度も袖を通していない着物を、何着も持っているんです。 もったいないような気もしますが、 このままたんすの肥やしにしていてもしょうがないので、 普段着れるものに作り変えてもらって、着ているみたいです。 おばが作り変えてもらうために持ってきていた着物の中に、 ピンクの梅の模様の羽織がありました。 それはリメイクには向かないらしく、解いたままおいてあったんです。 私がおばにいらない着物をほしいというと言うと、 祖母が「せっかくやし、この羽織を解いたので着物作ってあげるわ」と。 なんと、羽織から着物ができちゃうんだそうです。 なんだか不思議ですが、裏地があれば生地は十分に足りるのだそうです。 その着物ができるのが楽しみでたまりません。 できあがったら、必ず着て写真を撮ってここにのせます。 昔はこんな風に親から服などを作ってもらっていたなんて、 とても心がこもっていてうらやましいですね。 *この写真は、祖母が30年近く前に作った着物用のコートです。 手作りならではで、こんなコートを売っているのはめったにありません。 文:みなつき
by omoshirogaru
| 2005-04-14 21:57
| ヴァーチャル人文通信編集室
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